vol.3参加作品
昭和村に降り立った途端に聞こえてくるのは、騒音ではなくて、ずっと途絶えないで流れている沢の水音。熊が出るかもしれないという緊張感は、本能を呼び起こされるみたいで・・。雨が上がると地面から水蒸気が一斉に空に還って行くような自然現象や、動植物が渾然一体となって一緒になってこの時を生きてる・・ひとつの生き物として、自分がここにいるんだなって思い出させられる体験でした。
それと、お年寄りが実際に体験した、ちょっとふしぎな話を書き起こした百二話の「会津物語」のように、尋ねなければ消失していく伝承を書き残す地域学に触れて、今までになくワイルドな作品になったんです。
※フリートークより
アーティスト
丸山芳子