vol.1参加作品
このプロジェクトは、車輪の上に乗せた“蔵”のような構築物を、地元の職人と共につくる協働作業である。
蔵は食品の貯蔵用の典型的な喜多方の建築で、会津地方の有名な食品生産の象徴として選ばれている。2011年3月の原子力発電所の爆発の後、地元の農業は、食品への不安感によって脅かされている。
このプロジェクトの目的は、会津地方の変化を反映するために、寄り合いの場と空間を作る。そして、その場所に一緒に集まって話をし、未来に対する望みを書くことを通して、人々に互いの考えを共有して欲しいと考えた。
「転がる蔵」の壁は10枚(張ともいう)の日本の障子でできている。そして、その組子(細い木枠)は、プロジェクトの過程でそれらを完成させていくために、最初は障子紙のない状態にする。展示期間中、観客に、組子のかたちに合わせて切られた紙に未来への希望を書くことを依頼した。プロジェクト終了時には、200の希望が蔵を覆い、外から読むことができた。
(マルグレーテ・オース、ヴィグディス・ハウグトゥロと地元協力者との共同制作)
アーティスト
マルグレーテ・オース
アーティスト
ヴィグディス・ハウグトゥロ