2018.02.16
福島市のギャラリー・オフグリッドでの開催初日の2月18日には、オープニング・トークイベントを行ないました。
県外遠方からの方も含め、会場いっぱいの方々にご来場いただきました。
福島県立博物館の館長を務め「東北学」の提唱者でもある赤坂さんは、震災以降は東北の再生のために尽力し、発言されています。このプロジェクトは、赤坂さんや博物館の学芸員の方々の応援によってスタートを切ることができ、その後は自力開催を続けながらも、東北へ向ける思いには共振するものがあります。
催しは、主催者「ふくしま自然エネルギー基金」代表の佐藤彌右衛門さんのご挨拶からスタート。
トークイベントの前半は、丸山芳子によるプロジェクトの紹介プレゼンテーション。このプロジェクトをすべて目撃しているのは丸山以外にいないので、紹介できる良い機会です。赤坂さんからは、「このプロジェクトは丸山さんの作品」との言葉をいただきました。
まちがいなく、過去6回のなかで最も充実した開催でした。なぜなら、今回の参加アーティスト9名は、このプロジェクトのスタートまでさかのぼって、これまでの海外からの参加作家や多様なかたちで関わりを持った表現者のなかから、今回のテーマにフィットするメンバーを組んだのですから。そして、視覚と聴覚と、動きによる時間の連なりや、音の反響による空気感、会場外から侵入する音や階上から様子をうかがう人の姿もが、表現空間を有機的に豊かにする要素となった、奇跡のような出来事でした。
毎日がライブ感のある開催で、連日連夜、翌日の準備が必要だったため、開催中の高揚を記すことができませんでしたが、「ニュース」の記録やfacebookページから想像してみてください。(撮影:川崎三木男さん)