昨年9月から今年1月まで、4ヶ月の開催を続けた「精神の〈北〉へ vol.10」は、開催中に5回のパフォーマンス公演と、2回のアーティスト・トークを催しました。開催前から新聞やインターネットメディアで紹介され、通常の展覧会を上回る入場者を迎えられたようです。記事の展覧会評や観客の反応はどれも好意的だったと、美術館キュレーターからの報告を受けました。
開催終了に合わせて冬のフィンランドに渡航し、立ち会った最後のパフォーマンス公演日には、オープニングでも会った何人かの観客も再び見に来てくださり、最後の名残を惜しむようでした。
オープンに合わせて美術館が作成したカタログは、参加作家の旧作とアーティストステイトメントをまとめています。リーフレットと共に、フィンランド語・英語・日本語を併記してつくられ、日本発のプロジェクトを尊重してくださっているのがうれしいです。
Hilkka Liikkanen館長のあいさつ、Ulla Kinnunenさんの巻頭文(2011-16 東京のフィンランドセンターにて文化・コミュニケーションマネージャーとして務められ、当プロジェクトの2015年の喜多方市の開催にも来場している)、丸山芳子のフィンランドと当プロジェクトの強い縁をつづるテキストのほか、日本・フィンランド・スウェーデンからの参加アーティスト11名のステイトメントと作品画像を紹介しています。
2020.08.29