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精神の〈北〉へ vol.10:かすかな共振をとらえて

ロヴァニエミ美術館(ロヴァニエミ市、フィンランド)
2019年9月21日~2020年1月26日

「地球の北方に住む人々には、国や民族の違いを超えて、何か共通の精神性があるのではないだろうか?」
プロジェクト「精神の〈北〉へ」はこの探究心を持って、東北地方と世界の北方のアーティストを要とする交流により、世界の北方人同士に共通する精神性「北方的精神」を探り続けています。10回目の開催は、このプロジェクトにゆかりの深いフィンランドの北方ラップランド地方にある、ロヴァニエミ美術館にて始まりました。

ラップランドの地と人には、自然との精神的な深い結びつきや被征服の歴史、国土における位置や気候など、東北との多くの類似を見ることができ、向き合うべき相手です。これまでの福島での活動との合わせ鏡のように、ラップランドの土地と人々、精神性を感受し、現地の作家との理解を深め、展覧会に反映させたいと思います。
この交流と開催は、「北方人に共通する精神とは何か」「自分たちとは何か」をさらに確信する機会となるでしょう。

今年11月と来年1月には、パフォーマンスや参加アーティストのトークが予定されています。

NAKATSUGAWA Hiroaki: Painting, Mia HAMARI: Sculpture

石倉敏明:映像「接触から共振へ」, 中津川浩章:絵画, ミア・ハマリ:彫刻

MARUYAMA Y: Installation & Painting(right), CHIBA :Video, JUNTTILA: Painting

丸山芳子:インスタレーションと絵画(右), 千葉奈穂子:映像「浜辺のまち」, ヘレナ・ユンティラ:絵画(左)

MARUYAMA Tokio: Installation

丸山常生:インスタレーション「Reconnected Things – Geos」

Helena JUNTTILA: Painting, MARUYAMA Tokio: Installation

ヘレナ・ユンティラ:絵画「私の感情の体験」「黒いダイヤモンド」, 丸山常生:インスタレーション

ISHIKURA Toshiaki: Video (left), Jukka TARKIAINEN: Video (right)

石倉敏明:映像「接触から共振へ」(左), ユッカ・タルキアイネン:映像「Leaving Home」(右)

MARUYAMA Yoshiko: Installation & Painting, Mia HAMARI: Sculpture

丸山芳子:インスタレーションと絵画シリーズ「蝶になる」, ミア・ハマリ:彫刻「我が家」

Mia HAMARI: Sculpture, NAKATSUGAWA Hiroaki: Painting

ミア・ハマリ:彫刻,  中津川浩章:絵画「愛は森に隠れている」

Amanda BILLBERG: Video, Mia HAMARI: Sculpture

アマンダ・ビルバリ:映像, ミア・ハマリ:彫刻「我が家」

Helena JUNTTILA: Painting

ヘレナ・ユンティラ:「魚」

MARUYAMA Yoshiko: Installation

丸山芳子:「森羅万象というあなた #1909」

ISHIKURA: Video, HAMARI: Sculpture, NAKATSUGAWA: Painting, JUNTTILA: Painting(center)

石倉:映像, ハマリ:彫刻, 中津川:絵画(左), ユンティラ:絵画(中央)

NAKATSUGAWA Hiroaki: Painting, Mia HAMARI: Sculpture

中津川浩章:絵画「光の船団」(正面), ミア・ハマリ:彫刻「ヒステリーと猟犬」(手前)

MARUYAMA Yoshiko: Installation

丸山芳子:「森羅万象というあなた #1909」

MARUYAMA Tokio: Installation

丸山常生「Reconnected Things – Geos」

 

MARUYAMA Yoshiko: Installation & Painting

丸山芳子:インスタレーションと絵画

【会期】

2019年9月21日〜2020年1月26日

【会場】
ロヴァニエミ美術館(ロヴァニエミ市、フィンランド)
Rovaniemi Art Museum (Korundi House of Culture: Lapinkävijäntie 4, 96100 Rovaniemi, Finland)

【主催】
ロヴァニエミ美術館
精神の〈北〉へ 実行委員会

【協力】
助成 //
公益財団法人ポーラ美術振興財団
公益財団法人朝日新聞文化財団
国際交流基金
Wihuri Foundation
Laplands Culture Foundation
後援 //
福島県立博物館

【表現者】
日本 Japan //
丸山芳子/MARUYAMA Yoshiko(兼キュレーター)
石倉敏明/ISHIKURA Toshiaki
中津川浩章/NAKATSUGAWA Hiroaki
丸山常生/MARUYAMA Tokio
千葉奈穂子/CHIBA Naoko

フィンランド Finland //
ヘレナ・ユンティラ/Helena JUNTTILA(兼キュレーター)
ミア・ハマリ/Mia HAMARI
ユッカ・タルキアイネン/Jukka TARKIAINEN
ティッタ・コート/Titta COURT
アウリ・アホラ/Auri AHOLA

スウェーデン Sweden //
アマンダ・ビルバリ/Amanda BILLBERG

この展覧会の開催に対するご支援に、心より感謝申し上げます。
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開催概要

「地球の北方に住む人々には、国や民族の違いを超えて、何か共通の精神性があるのではないだろうか?」
プロジェクト「精神の〈北〉へ」はこの探究心を持って、東北地方と世界の北方のアーティストを要とする交流により、民族を超えて北方人同士に共通する精神性「北方的精神」を探り続けています。
これは、東北地方を深く知る探究と、世界の北方人同士が向き合う交流によって、グローバルな視野で北方論を共に織り継ぐ、人類としての恊働をめざすプロジェクトです。
この活動で見いだす事柄が、3.11で多くを失った東北人のアイデンティティを再認識する心の再生への応援となることを願っています。

2011年から活動開始した当プロジェクトは、2015年に福島県会津地方にて東北とフィンランドの交流展を開催し、トークイベントでは、互いの自然観や先住民のスピリットを探る深い対話が交わされました。そして、日本とフィンランドの修交100年にあたる今年、フィンランドの北方であるラップランド地方の中心都市ロヴァニエミ市にあるロヴァニエミ美術館にて、先の交流をさらに深化させる滞在活動と展覧会を開催します。

ラップランドの地と人には、自然との精神的な深い結びつきや被征服の歴史、国土における位置や気候など、東北との多くの類似を見ることができ、向き合うべき相手です。これまでの福島での活動との合わせ鏡のように、ラップランドの土地と人々、精神性を感受し、現地の作家との理解を深め、展覧会に反映させたいと思います。この交流と開催は、「北方人に共通する精神とは何か」「自分たちとは何か」をさらに確信する機会となるでしょう。

展示空間に集うのは、インスタレーション、絵画、彫刻、映像に加え、パフォーマンスやダンスの身体表現や、芸術人類学に及びます。異なるジャンルが静かに共振して行く様は、不寛容な社会、世界とは対極の表現空間を呈示するでしょう。

この活動の実現のために、ご支援やご協力を下さった関係各位に、心からの感謝を申し上げます。

 

“Is there a shared spirituality amongst groups of people who live in northern regions of the globe, outside of race and nationality?”
With this question as the driving force, our project Spirit of ‘North’ has continued to explore the spirituality of northern peoples by creating a platform for artists from Tohoku (the northern region of Japan including Fukushima) and from other northern regions of the world to interact with each other and exchange ideas.
This project was initiated soon after the Great East Japan Earthquake hit Tohoku in 2011. The earthquake, tsunami and the nuclear-power-plant disaster that ravaged the land also uncovered the fact that much of Tohoku culture remained unknown or misunderstood by the outside world. It acted as a catalyst to raise the following question: what is at the heart of Tohoku identity?
Spirit of ‘North’ facilitates interactions between the people of Tohoku and other northern areas of the world to examine a northern spirituality that resonates among us all. Beyond lifting the spirits of Tohoku people after the disaster, our project aspires to create a global network through which northerners from across the world, and anyone who is drawn to the north, can collaboratively build a ‘northern philosophy’. Our project aims to bring together diverse artistic languages of different northern communities and add these regional expressions to the global artistic discourse. Moreover, the project hopes to bridge art and other humanities fields in an attempt to investigate regionality and universality.

We began the project in 2011, and invited Finnish artists to participate in it in 2015. Through an exhibition and an artist talk, we opened up an in-depth discussion about kinship with nature and the spirituality of indigenous people in our respective regions. This year, we’ll soon hold exhibition Spirit of ‘North’ vol. 10 at the Rovaniemi Art Museum in Lapland, Finland’s northernmost region. It coincides with the 100-year anniversary of diplomatic relations between Japan and Finland. We are certain it will allow us to deepen our connection and understanding of each other as fellow northerners. Lapland, with its similarities to Tohoku, makes it a perfect site for this exhibition to reflect on the project’s journey thus far. Getting immersed in the land and the community of Lapland, we hope to deeply contemeplate northern spirituality and our northerner identity. 

The exhibition will bring together many forms of artistic expression, including painting, sculpture, installation, video art, dance and performance presented with anthropological knowledge. By encompassing diverse representations of northern cultures in this exhibition, we hope to highlight our shared worldview built upon northern spiritualities. Those resonance one another will be opposite from the intolerance in the present society.

Finally, we would like to extend our sincere gratitude to all who contributed to realising this project. 

 

【会期 Exhibition Period】

2019年9月21日〜2020年1月26日/ 21 September 2019 ~ 26 January 2020

【会場 Venue】
ロヴァニエミ美術館(ロヴァニエミ市、フィンランド)/
Rovaniemi Art Museum (Korundi House of Culture: Lapinkävijäntie 4, 96100 Rovaniemi, Finland)

【主催 Organiser】
ロヴァニエミ美術館/Rovaniemi Art Museum
精神の〈北〉へ 実行委員会/Spirit of “North” Executive Committee

【協力 Sponsor & Cooperation】
助成 //
公益財団法人ポーラ美術振興財団/Pola Art Foundation
公益財団法人朝日新聞文化財団/The Asahi Shimbun Foundation
国際交流基金/Japan Foundation
Wihuri Foundation
Laplands Culture Foundation
後援 //
福島県立博物館/Fukushima Museum

【表現者 Artist】
日本 Japan //
丸山芳子/MARUYAMA Yoshiko(兼キュレーター/Curator of the exhibition)
石倉敏明/ISHIKURA Toshiaki
中津川浩章/NAKATSUGAWA Hiroaki
丸山常生/MARUYAMA Tokio
千葉奈穂子/CHIBA Naoko

フィンランド Finland //
ヘレナ・ユンティラ/Helena JUNTTILA(兼キュレーター/Curator of the exhibition)
ミア・ハマリ/Mia HAMARI
ユッカ・タルキアイネン/Jukka TARKIAINEN
ティッタ・コート/Titta COURT
アウリ・アホラ/Auri AHOLA

スウェーデン Sweden //
アマンダ・ビルバリ/Amanda BILLBERG

【講演 Lecture & Seminar】
石倉敏明/ISHIKURA Toshiaki (芸術人類学/Art-Anthropology)
ソイリ・ニュステン-ハーララ/Soili Nysten-Haarala (Faculty of Law, University of Lapland)
丸山芳子&ヘレナ・ユンティラ/MARUYAMA Yoshiko & Helena JUNTTILA)
モニカ・テンバリ/ Monica Tennberg (Arctic Centre, University of Lapland)

【公演 Performance & Dance】
丸山常生/MARUYAMA Tokio
アマンダ・ビルバリ/Amanda BILLBERG
ティッタ・コート&アウリ・アホラ/Titta COURT & Auri AHOLA

 

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表現者の紹介 

(参考作品)

<絵画 Painting>

 

中津川浩章 NAKATSUGAWA Hiroaki 光の船団」2011

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丸山芳子 MARUYAMA Yoshiko 「命のはじまり 3」2017  yoshiko_6_beginning3_web

 

ヘレナ・ユンティラ Helena JUNTTILA 「トンボ」2015
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<彫刻 Sculpture>

 

ミア・ハマリ Mia HAMARI 「聴く人」2017
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<インスタレーション Installation>

 

丸山常生 MARUYAMA Tokio (諫早市美術・歴史館でのパフォーマンス光景) 2017

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丸山芳子 MARUYAMA Yoshiko 「森羅万象というあなた」2017
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<映像 Video>

 

石倉敏明 ISHIKURA Toshiaki 「釜津田のシシ踊り」2017
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ユッカ・タルキアイネン Jukka TARKIAINEN 「故郷を離れて」2018 (photo by Helena JUNTTILA)Helena_jukka_Kotoa_lahto_sisalto5_ap

 

千葉奈穂子 CHIBA Naoko 「浜辺のまち」2017
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アマンダ・ビルバリ Amanda BILLBERG 「Falling in Forest」2017
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<パフォーマンス / ダンス Performance / Dance>

 

丸山常生 MARUYAMA Tokio  (東京都美術館でのパフォーマンス) 2017

photo:Kawasaki Mikio

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アマンダ・ビルバリ Amanda BILLBERG
 「Falling in Silver」2017

photo: Kawasaki Mikio

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ティッタ・コート Titta COURT

photo: Jenina Tormanen

photo: Jenina Tormanen


アウリ・アホラ Auri AHOLA

photo: Hannu Mällinen

photo: Hannu Mällinen

 

 

 

 

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精神の〈北〉へ vol.10: かすかな共振をとらえて

Spirit of “North” vol.10: Sensing Faint Resonances

 

地球の北方に住む人々には、国や民族の違いを超えて、何か共通の精神性があるのではないか?
「精神の〈北〉へ」は、この探究心を持って、東北と世界の北方のアーティストの交流により、北方人同士に共通する精神性:「北方的精神」を探り続けています。これは、東北地方に深く関わる探究と、グローバルな視野とを組み合わせた、北方論を共に織り継ぐ人類としての恊働であり、それによって、3.11で多くを失った東北人のアイデンティティを見出す応援でもあります。

2015年、当プロジェクトは福島県会津地方にて、東北とフィンランドの交流展を開催し、観客を交えた深い共感を実現しました。そして、日本とフィンランドの修交100年にあたる2019年、フィンランドの北方、ラップランド地方の中心都市ロヴァニエミ市のロヴァニエミ美術館にて、先の交流をさらに深化させる開催を計画しています。

ラップランド人は、自然との精神的な深い結びつきや被征服の歴史など、東北人との多くの類似を持っています。これまでの福島での活動との合わせ鏡のように、ラップランドの土地と人々、精神性を感受し、現地の作家との理解を深め、その成果を展覧会に反映させます。

展示空間に集うのは、インスタレーション、絵画、彫刻、映像とその音に加え、パフォーマンスやダンスの身体表現や、芸術人類学、サーミ考古学に及びます。これらの表現者に共通するのは、この地球に束の間存在する生物である私たち人間が、多様性を受け入れ、他の生物と調和し共存できる世界を、未来へと手渡そうとする意識です。異なるジャンルが静かに共振して行く様は、不寛容によって分断に進む世界とは対極の表現空間を呈示するでしょう。

【会期】2019年9月20日〜2020年1月26日

【会場】ロヴァニエミ美術館(ロヴァニエミ市、フィンランド)

【主催】精神の〈北〉へ 実行委員会/ロヴァニエミ美術館

【協力】
助成:Wihuri Foundation、公益財団法人朝日新聞文化財団、公益財団法人ポーラ美術振興財団、The Japan Foundation
後援:福島県立博物館

【表現者】
日本/丸山芳子(兼日本側キュレーター)、中津川浩章、千葉奈穂子、丸山常生、石倉敏明
フィンランド/ヘレナ・ユンティラ(兼フィンランド側キュレーター)、ミア・ハマリ、ティッタ・コート
スウェーデン/アマンダ・ビルバリ

【講演者】
石倉敏明(芸術人類学、同年のベネチア・ビエンナーレ参加)、ソイリ・ニュステン-ハーララ(環境法学)、丸山芳子(アーティスト・当プロジェクト企画者)、他

 

表現者の紹介 (参考作品)

<絵画 Painting>

 

中津川浩章 NAKATSUGAWA Hiroaki 光の船団」2011

Nakatsugawa_light fleet_web

 

丸山芳子 MARUYAMA Yoshiko 「命のはじまり 3」2017  yoshiko_6_beginning3_web

 

ヘレナ・ユンティラ Helena JUNTTILA 「トンボ」2015
Helena_Korennot_web

<彫刻 Sculpture>

 

ミア・ハマリ Mia HAMARI 「聴く人」2017
Mia_Hamari_5_web

<インスタレーション Installation>

 

丸山常生 MARUYAMA Tokio (諫早市美術・歴史館でのパフォーマンス光景) 2017

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丸山芳子 MARUYAMA Yoshiko 「森羅万象というあなた」2017
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<映像 Video>

 

石倉敏明 ISHIKURA Toshiaki 「釜津田のシシ踊り」2017
IshikuraR0019171_web

 

ヘレナ・ユンティラ Helena JUNTTILA cooperation: Jukka TARKIAINEN 「故郷を離れて」2018Helena_jukka_Kotoa_lahto_sisalto5_ap

 

千葉奈穂子 CHIBA Naoko 「浜辺のまち」2017
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アマンダ・ビルバリ Amanda BILLBERG 「Falling in Forest」2017
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<パフォーマンス / ダンス Performance / Dance>

 

丸山常生 MARUYAMA Tokio  (東京都美術館でのパフォーマンス) 2017

photo:Kawasaki Mikio

photo:Kawasaki Mikio

 

アマンダ・ビルバリ Amanda BILLBERG 「Falling in Silver」2017

photo: Kawasaki Mikio

photo: Kawasaki Mikio

 

ティッタ・コート Titta COURT

photo: Jenina Tormanen

photo: Jenina Tormanen

 

 

 

精神の〈北〉へvol.9 展

(English is following)

東日本大震災から早くも7年目。このプロジェクトの最初の開催(2013年 喜多方市)も、最終日は3月11日でした。その日は入り口までの雪の小道にろうそくを灯し、静かに追悼しました。
東京で開催する今回は、東北の応援となることを願って開始したこの活動のこれからを見据え、東北のこと、プロジェクトのことを参加者とともに語り合い、前へ進むための機会にしたいと思います。展示だけでなく、3回の催しがあります。どうぞお出かけ下さい。

 

精神の〈北〉へ vol.9 かすかな共振をとらえて

地球の北方の人々には、国や民族の違いを超えて何か共通の精神性があるのではないか?
「精神の〈北〉へ」は、そのような探究心を持って、東北と世界の北方のアーティストが交流することにより、民族やフィールドの違いを超えた相互理解や魂の共振をはかり、共通する「北方的精神」を探り続けています。この活動によって、東北が内包している豊かな精神性や多様性を探ることで、東北人のアイデンティティを見出すばかりでなく、世界的な視野でつながりを深めて行くプロジェクトです。今回は、北欧と日本のアーティスト5名の表現をご紹介します。

 

【展覧会】
会期:2018年3月5日(月)~3月11日(日)会期中無休
時間:1200~19:00 (催し日は終了時間まで。最終日は17:00まで)
会場:トキ・アートスペース(東京都渋谷区神宮前3-42-5、 tel:03-3479-0332)
入場無料 / 催しは予約不要、ドキュメンタリー鑑賞のみ有料

【アーティスト】
赤阪友昭(写真)
丸山芳子(絵画)
アマンダ・ビルバリ(映像・スウェーデン)
ヴィグディス・ハウグトゥロ(絵画・ノルウェイ)
ヘレナ・ユンティラ(絵画・フィンランド)

【催し】
■スライド&トーク:3/5(月)18:30~19:30、無料
赤坂友昭「サーモン・ラン~遡上の理由」
-アラスカのサーモンと森が教えてくれる、生命のプログラム-
アラスカの森奥深くに立つ巨木。その大地には海の記憶が残されている。サーモンが大挙して遡上する森では、その土地の土壌から海でしか構成されることのない栄養素が発見され、それが巨木を育てているのだという。サーモンと森が教える生命のプログラムについて、スライドを交えてお話しする。

■プロジェクト紹介:3/9(金)18:30~19:30、無料
丸山芳子「精神の〈北〉へ これまでとこれから」
-3.11後、福島県会津地方で続けているプロジェクトの中間報告-
東北や世界の北方のアーティスト、さまざまなフィールドの研究者が向き合い、共振するものを見出す活動を積み重ねて、見えて来るものとは?

■ドキュメンタリー上映+解説(赤阪友昭):3/10(土)18:00~20:00、ドリンク付き500円
「あたらしい野性の地 THE NEW WILDERNESS」
-オランダの干拓地に見る自然の再生力は、東北の希望となるか-
首都アムステルダムから50キロに位置するその自然の楽園は、もとは人間が使おうとして干拓され、人間の都合で捨てられ忘れ去られた場所だった。わずか45年であたらしい命を育み、楽園を築き上げた自然の再生力。それは東北の震災を経験した私たちにひとつの希望を与えてくれる。

 

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Spirit of “North” vol.9  Sensing Faint Resonances

Seven years will pass shortly since the Great East Japan Earthquake on March 11, and the nuclear power plant accident caused by it in 2011. We hope that this project can act as a pivot to create new developments, while also praying that our activities can help support the people residing in the region.
We hold exhibition and 3 events for dialogue during the memorial week.

【Exhibition】
5-11 March, 2018
12:00~19:00 (The Event days: depends on the closing time. / The last day: until 17:00)

【Artists】
Akasaka Tomoaki (Japan/ photograph)
Maruyama Yoshiko (Japan/ painting)
Amanda Billberg (Sweden/ video)
Vigdis Hougtrø (Norway/ painting)
Helena Junttila (Finland/ painting)

【Event】
■Image & Talk: 5 March (mon),  18:30-19:30, free
[Salmon Run] by Akasaka Tomoaki

■Image & Talk: 9 March (fri), 18:30-19:30, free
[Spirit of “North”, the result and the future] by Maruyama Yoshiko

■Documentary video & Talk: 10 March (sat), 18:00-20:00, 500yen with 1 drink
[The New Wilderness] Showing and explanation by Akasaka Tomoaki

 

 

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今年6月に開催した東京都美術館での「精神の〈北〉へ vol.7」は、北欧3カ国と日本からの9名の表現がひとつの広大な会場に共存し、作品同士が自然に共鳴し続ける有機的な空間となりました。

そのときの北欧と日本のアーティストの絵画と映像に、新たな作品を加え、福島市にてご紹介します。
展示会場は、生き物や精霊の気配をひそませる森の中のような雰囲気で満たされるでしょう。

会場は、3.11後の福島に向き合い、新たな文化の創造と発信の拠点として設立したギャラリー・オフグリッドです。東京会場を見逃した方、福島近県の方は、ぜひお出かけ下さい。

We will introduce again the painting and video art of Japanese and Scandinavian artists, those  works were exhibited in [Spirit of "North" vol.7] at Tokyo Metropolitan Art Museum in June, 2017. That first exhibition in 2018 will be held at Gallery Off Grid in Fukushima city.

精神の〈北〉へ vol.8 かすかな共振をとらえて

Spirit of “North” vol.8     Sensing Faint Resonances

【展覧会 / Exhibition】

会期:2018年1月18日(木)~2月21日(水)10:30~17:00 無料 / 18 Jan. ~21 Feb. , free
休廊:土・日・祝日(1/20・1/21のみ開廊)/ Closed on Sat. Sun. Holyday, except for 20 & 21 Jan.
会場:ギャラリー・オフグリッド(福島県福島市荒町4-7 県庁南再エネビル3F) / Gallery Off Grid (4-7 Aramachi, Fukushima city, Fukushima prefecture.)

*専用駐車場はございませんのでご注意下さい。/ No parking space of the gallery.
*丸山在廊日 1/18~21、2/21    / Maruyama, director of this project at the gallery on 18~21 Jan. and 21 Feb.

アーティスト:
アマンダ・ビルバリ Amanda Billberg(スウェーデン / Sweden)
ヴィグディス・ハウグトゥロ Vigdis Hougtrø(ノルウェイ / Norway)
ヘレナ・ユンティラ Helena Junttila(フィンランド / Finland)
丸山芳子 Maruyama Yoshiko(日本 / Japan)

 

【オープニング・トークイベント / Talk event】
丸山芳子 x 赤坂憲雄「北へ、曠野へ」/ Maruyama Yoshiko x Akasaka Norio [To the North, to the Wild]
2018年1月18日(木)19:00~20:00 / 18 Jan. 19:00~20:00
無料・予約不要 / free

主催・お問い合わせ:一般財団法人ふくしま自然エネルギー基金
tel:024-525-8155 mail: contact@fukushimafund.or.jp

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精神の〈北〉へ vol.7 かすかな共振をとらえて

Spirit of “North” vol.7     Sensing Faint Resonances

参加者 / participants
アマンダ・ビルバリ Amanda Billberg
ヴィグディス・ハウグトゥロ Vigdis Hougtrø
ヘレナ・ユンティラ Helena Junttila
石倉敏明 ISHIKURA Toshiaki
高島正志 TAKASHIMA Masashi
田附勝 TASTUKI Masaru
千葉奈穂子 CHIBA Naoko
丸山常生 MARUYAMA Tokio
丸山芳子 MARUYAMA Yoshiko

 

2017年6月9日−18日 / 9-18 June, 2017

 

撮影:千葉奈穂子

撮影:千葉奈穂子

 

撮影:千葉奈穂子

撮影:千葉奈穂子

 

この展覧会の構成で何よりも吟味したことは、広く高い天井の空間に配置した個々の作品からわき上がる表現の気のようなものが、互いに魅き合いからみあって、思いがけない化学反応を起こすことです。

立体作品や頭上の照明の支柱によって壁や床の作品に影がかかること。映像や音楽の4つの音に加えて地下鉄の通過音が、強弱の波を生みながら互いにかぶって聴こえていること。これらは通常の展示なら困りものですが、この場で偶然に発生するかかわり合いの現象を積極的に生かすことで、ひとつの空間内に有機的な共振が生まれ、民族や地域やフィールドの差を超えた「精神の〈北〉へ」の世界観が現れました。

 

撮影:千葉奈穂子

撮影:千葉奈穂子

 

撮影:丸山常生

撮影:丸山常生

 

撮影:丸山常生

撮影:丸山常生

 

東京都美術館にて開催した展覧会 [ 精神の〈北〉へ -かすかな共振をとらえて- ] 参加作家9名の作品をご紹介します。 作家や作品の詳細は、今後「アーティスト」や「活動の記録」ページにて紹介する予定です。

It’s introduction about the 9 participants of [ Spirit of "North:"  Sensing Faint Resonances ] at Tokyo Metropolitan Art Museum.

ヴィグディス・ハウグトゥロ(ノルウェイ)/ Vigdis Hougtrø (Norway)

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水彩 / Watercolor :「Elf」「Dream」「Winter Apples」など5作品、 2010
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水彩 / Watercolor:「Indigo River」2016

 

ヘレナ・ユンティラ(フィンランド)/ Helena Junttila (Finland)

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墨絵 / Sumi ink painting: 「Stop falling!」「Bear」「Dragonflies」2017 など10作品。

高島正志(日本) / TAKASHIMA Masashi (Japan)

音楽 / Music:「Music And Poetry For Sound Memories」
会津地方で採取した音などによるサウンド。ヘレナ
・ユンティラ作品の下に音源を設置(上写真)。

 

丸山芳子(日本) / MARUYAMA Yoshiko (Japan)

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水彩:「発生」「ある日の空」2017、「けものとひと-昭和村-」2014、など12作品
Watercolor: Dawm, Indication, Creatures and Humans, and so on 12 pieces.

 

人や動植物、川や月、精霊や伝承の生き物などが描かれた3名の絵画作品は、互いに融和し呼び合い、共鳴する絵画空間を醸し出しています。

 

石倉敏明 & 田附勝(日本)/ ISHIKURA Toshiaki  & TATSUKI Masaru (Japan)

撮影:丸山常生

撮影:丸山常生

インスタレーション:「古いみちのくの断片を保て」2017
Installation: To Sustain Fragments of Old Michinoku, 2017

撮影:丸山常生

撮影:丸山常生

石倉敏明 人類学講演:「東北に生きる造形思考」
Lecture: ISHIKURA Toshiaki (Anthropologist)

 

千葉奈穂子(日本)/ CHIBA Naoko (Japan) 

撮影:丸山常生

撮影:丸山常生

撮影:丸山常生

撮影:丸山常生

写真:「子安観音さま」「山裾のほこら」「三島の桐」2015 など11作品
Photograph: 11 pieces, Small Shrines in Skirts of a Mountain, The Paulownia of Mishima, and so on.

 

 

丸山芳子(日本)/ MARUYAMA Yoshiko (Japan) 

撮影:丸山常生

撮影:丸山常生

撮影:丸山常生

撮影:丸山常生

インスタレーション:「森羅万象というあなた」2017
Installation: You, The Universal Creation, 2017

 

 

アマンダ・ビルバリ(スウェーデン)/ Amanda BILLBERG (Sweden)

撮影:丸山常生

撮影:丸山常生

撮影:丸山芳子

撮影:丸山芳子

映像 / Video art:「Falling in Forest2017、2作品

撮影:丸山芳子

撮影:丸山芳子

ダンス / Dance:「Falling in Silver2017

撮影:千葉奈穂子

撮影:千葉奈穂子

公演日以外にも予告なしでダンスを行ないました。

 

 

丸山常生(日本)/ MARUYAMA Tokio (Japan)

撮影:丸山常生

撮影:丸山常生

撮影:丸山常生

撮影:丸山常生

インスタレーション / Installation:連接体ー「そこに、たちあがり…」2017

 

撮影:千葉奈穂子

撮影:千葉奈穂子

パフォーマンス / Art Performance:「トランジション・シリーズ」より

 

6: 丸山芳子「森羅万象というあなた」/ MARUYAMA Yoshiko, “You, The Universal Creation”

 

撮影:アマンダ・ビルバリ

撮影:アマンダ・ビルバリ

撮影:丸山常生

撮影:丸山常生

うっそうとした森を背景に建つかつての中学校校舎では、教室と廊下の窓をとおして、ここが生き物のワイルドな気配に包まれているのがわかります。この作品は、人間が人間以外のあらゆる存在と向き合い、もっと理解し融和しようとする意思表示です。その存在は、動植物に限らず、地霊や自然の神様や天体も含み、大らかにこちらを向きながら、校舎の外壁を越えて外界とつながり、現実の森羅万象を作品に招き入れています。

 

撮影:丸山芳子

撮影:丸山芳子

撮影:半沢政人

撮影:半沢政人

撮影:大和田優

撮影:大和田優

 

 

7: 石倉敏明 人類学講演「宇宙論とフードスケープ」/ ISHIKURA Toshiaki, Lecture of Anthropology

 

撮影:丸山芳子

撮影:丸山芳子

撮影:丸山芳子

撮影:丸山芳子

地域の食文化は、その土地に暮らす人間が目の前に広がる田畑や里山や海の景色を食べること。つまり、私たちの内蔵の延長としてその風土があり、食べることは人間の身体と地域の生態的な宇宙をつないでいる。
プログラム盛りだくさんの長い一日を最後までお付き合い下さった方々は、西会津の味を思い出しつつ、〆の講演を堪能しました。

アーティスト達は、西会津での体験と感応を2週間後のvol.7 東京展の作品に反映させます。

3: アマンダ・ビルバリ / Amanda BILLBERG,   “Silver Falling”
4: 高島正志  / 
TAKASHIMA Masashi,   “Music And Poetry For Sound Memories”

公演と展示会場の2階の元教室は、窓を取り払うと廊下からも見えます。 ビルバリの公演は、スウェーデンの雪原で倒れる映像からスタートし、ここ芸術村の会場でも激しいFalling(転落・崩壊)を繰り返しました。
会津地方で採取した音から作った高島のサウンドは、公開時間の前半にこの長い廊下全体に流され、ビルバリの表現にも挿入されました。

音響調整:加藤英二、撮影:丸山芳子

音響調整:加藤英二、撮影:丸山芳子

映像のダンス:アマンダ・ビルバリ、サウンド:ケネス・コシモ / 撮影:アマンダ・ビルバリ

映像のダンス:アマンダ・ビルバリ、サウンド:ケネス・コシモ / 撮影:アマンダ・ビルバリ

撮影:丸山芳子

撮影:丸山芳子

撮影:丸山芳子

撮影:丸山芳子

撮影:丸山芳子

撮影:丸山芳子

撮影:大和田優

撮影:大和田優

 

5: 丸山常生「『そこにいる』ということ」/ MARUYAMA Tokio

ビルバリのダンスから丸山のパフォーマンスへは自然に移行します。ビルバリの髪についたアルミ片をつまんだ丸山が紙で塞いだ教室に入り、ビルバリは中から聴こえる床のきしみ音に反応し、廊下で身振りをします。

撮影:丸山芳子

撮影:丸山芳子

撮影:丸山芳子

撮影:丸山芳子

撮影:丸山芳子

撮影:丸山芳子

撮影:大和田優

撮影:大和田優

撮影:大和田優

撮影:大和田優

 

(展示・講演は次のページへ)

 

撮影:アマンダ・ビルバリ撮影:アマンダ・ビルバリ

2017年の「精神の〈北〉へ」vol.6は、会津地方北西部山間地域の西会津町での滞在活動を経て、5月27日の公開イベントを開催しました。
会場の西会津国際芸術村の玄関には、当日のプログラム。

 

撮影:丸山常生

撮影:丸山常生

撮影:丸山常生
撮影:丸山常生

1: ドキュメンタリー「サーミ・ニエイダ・ヨイク」上映 / Documentary of Sami

監督:リセロッツ・ヴァイステッツ
この上映を共催するスノーコレクティブ代表の橋本晴子さんによる解説を交えて紹介。

「精神の〈北〉へ」プロジェクトは、世界の北方の人と向き合うことで東北人とは何かを探ろうと、これまでにも北欧の先住民族サーミを知るレクチャーなどを開催しています。(詳細は記録集をご参照ください)今回は、サーミである女性監督の自分を見つめる旅のドキュメンタリー上映です。
午後2時から8時まで、上映/試食/公演と展示/講演 の長い一日ですが、最初の催しからたくさんのお客様が、東京を含めた遠方からも。ありがたいです。

 

撮影:大和田優
撮影:大和田優

 2: 西会津の味 試食会 / Taste the local dishes 

料理人:
佐藤ミヨ子さん(みちのく山菜の宿 茶屋)料理5品
小野木麗子さん(ブックカフェ石竹花)スウィーツ2品

上映会から公演へ。催しの区切りに西会津の地元料理を味わっていただき、8時まで続く開催にそなえて腹ごしらえ。最後の石倉敏明 講演「宇宙論とフードスケープ」の地域食の話とも共振しています。

(公演は次のページへ)

 

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