Suとは、すでにこれまで親しい交流をさせてもらっており、お互いの人柄、それぞれの長いキャリアでどのような方法・テーマで制作してきたか、ある程度知り合っている間柄。
彼女は、ビデオや写真、テキストを駆使しながら、身近な環境(特に風景からインスパイアされた)に内在する社会問題に切り込んできたアーティスト。
私自身のこれまでのアプローチと重なる点も多いと感じている。
初めの8人のズームミーティングで、彼女は自分のプレゼンで気候(climate)への関心を示した。
それは私が知っているこれまでの彼女の作品とともに、深く理解・共感できるものだった。
Suのプレゼンでの画像(一部)から
一方、私のプレゼンは、「北」のテーマといかに絡むかのアプローチから、自分の出自でもある東京という都市環境における「端っこ(edge)」を切り口の一つとして、「場所と身体の関係」とそこから生ずる「行為と感覚」について簡単に自己紹介。
Tokioのプレゼンでの画像(一部)から
この後、「簡単なキーワードや画像から」というシンプルな形で、以下のようなやりとりがゆっくりと始まった。
– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
彼女から送られた画像(上)に引かれた補助線とキーワード(水位)から、私は自分の以前の作品から、例えば以下のようなインスタレーションの画像で応答。
お互いの共有できる内的イメージに少しずつアプローチし始めた。
私の写真(上2枚_2012年)は、川の水位の変動と氷の形成過程を観察するアプローチの野外インスタレーションとパフォーマンスをした時のドローイングと画像。(下2枚_2020年)は、やはり「水位の変動」がテーマの一つとなったインスタレーション。
他にもいくつか画像をやりとりしたが、ひとまず、このような気候(気象)や、環境変動などへの共通の関心が共有され始めた。
2021.05.23