2021.09.13
今年の「精神の〈北〉へ」は、日本とスコットランドのアーティストたちが連携して、連続交流展を開催するという計画です。
「精神の〈北〉へ」の1回目に招かれたSu Griersonが Confluence of Northプロジェクトを開始し、こちらのSpirit of Northと常に連携して、両国で以下のような国際展を開催しています。
-6/8~26 Perth Creative Exchange(パース市/交流展)
-9/5 Yell(シェトランド諸島/オンライン・プレゼンテーション)
-10/3~16 二十間蔵・絵本の蔵・南町2850(喜多方市/交流展)
-10/23~29 西会津国際芸術村(西会津町/交流展)
-10/23~11/27 An Lanntair(ルイス島/交流展)
コロナ禍のため、お互いに直接会うことはできませんが、昨年から離れたままの対話を続け、6月に最初の交流展、9月にはオンラインによるモニター越しのプレゼンテーションと交流対話を実施しました。
さて、いよいよ10月から日本での交流展の開催です。
喜多方と西会津の開催は、それぞれの会場にも特徴があります。
喜多方展は、文化庁より「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されたエリアの、3つの個性的な蔵。
西会津展は、元中学校だったレトロな木造校舎をそのまま活かした、文化発信拠点です。
日本とスコットランドからの8名が、2人ずつ4組のペアを組んで、協働で作り上げるインスタレーションがメインです。その表現は、絵画や映像や写真や、はじめからそこにあったもの、その空間の佇まいも作品をつくる要素となり、それぞれが共鳴しながら存在感をしめすでしょう。
西会津展はスコットランドのルイス島での開催と同日スタート。日本とスコットランドの会場にて、4組の作品は距離を超えて互いに共鳴するはずです。
西会津展での催し:10/24
14:00-16:00/ 講演「北と惑星思考」結城正美
自然や環境は人間の歴史のなかで語られてきたけれども、惑星という視座は、近年になって出現したものである。人間の時間尺度を優に超えた惑星、そこに私たちは住んでいる。そのことを文学作品を手がかりに考えてみたい。
(青山学院大学 文学部英米文学科教授:環境文学・アメリカ文学)
18:00-20:00/ 国際交流オンライン・コミュニケーション
(同時開催中の両国会場同士をつなぎ、この活動を振り返る)