2014.08.28
2014年7月にお会いした16人。お話を伺い、映像収録させていただきました。それぞれの方の記憶の確認。そして、これからもつづく問いかけ。…言葉にする愉快、聞く楽しみのはじまりです。
(写真&コメント:小野良昌)
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9月6・7日の開催中、会場にてご覧いただけます。
2014.08.27
8月19日
あえて尋ねるからこそ、語られ、記録される生活のなかの文化。
問わなければ、個人の記憶にとどまり、いつか消えてしまいます。
昭和村で宿泊した「とまり木」の主キヌイさんに尋ねた婚礼の日のこと。このあたりでは、花嫁側と迎えにきた花婿側の双方の唄い手が道ばたで唄の掛け合いをしたそうです。その唄はしみじみとする良い台詞だったとか。そのようなシーンに立ち会ってみたかった…
今なら、通りがかりの人までが録画してインターネットの海に放り込むでしょう。しかし、そのような道具のなかった時代の貴重なことがらの記録と伝承には、菅家博昭さんのように丹念な問いかけが意味を持ってきます。
この日、菅家さんを再び訪ね、森の生態の特徴や動物の気配に満ちたエリア、村の精神世界に関わるポイントを見て回りました。
博士峠近くのブナ清水付近には、人が歩いていた頃の古道や一里塚、巨石の上に山の神の社跡がありました。陰樹のブナはもやしのようにグループで育ち、互いに木陰をつくって支え合います。
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ブナの果実は、丸い殻の中に2粒。熊はその皮をさらにむいて食べるのだそうです。あの前足で…?地面の芽は5年目程度のブナ。ゆっくり育ちます。
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小野川の大乗寺には、菅家さんが聞き取りした「会津物語」の『火車猫むがし』で語られた地蔵様が建っており、実物をみると話の不思議な出来事に現実味が増してきます。寺の後方で見た像は1700年頃のもので、寺なのに聖母子像にも見え、その右手は指が6本。どういう意味があるのか謎めいています。
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集落のはずれの権現様。村に魔物が入らないように結界とされています。
このような場の手入れの具合で、人々の意識がまだここにあるかがわかるらしい。木や草など、手入れの面倒なものがあるほうが、人々に関わりを強制するので地域を維持する仕組みになるのだそうです。
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精神の<北>へ vol.3 9月7日(日)14:00〜
3組の異分野クロストークがあり、菅家さんと丸山が対話する予定です。
詳細はニュースでご確認ください。
2014.08.27
8月18日
vol.3の準備のため、昭和村入りしました。
まずは、プロジェクトリーダーズ会議を金親さんと。構想はvol.3の先へ続く活動に向けて。活動のためには、基地&レジデンス&プロジェクト広報として有効利用できるオルタナティブスペースがあって、関係者が自由に使用できたらいいね…などなど。(大芦のファーマーズカフェにて)
沢沿いの道をたどり、ありのままの昭和村を見て回ります。
にわか雨が地表を潤すと、大きな虹が現れ、山からも道路からも水蒸気が立ち上りました。雲〜雨〜水蒸気〜雲。ビルや人家に遮られない広い視界が可能な昭和村では、空と大地との水の循環と、そのなかに自分がいることを実感できます。
通りかかった大山祇神社。林の中は、入るのを躊躇するほど薄暗く、石段も石灯籠もすべてが苔むしていました。ケヤキ?の根が大蛇のように石段の周囲を這い回り、この神社に流れた時の長さを想像させます。
宿泊した大芦の農家民宿「とまり木」の窓から、人家〜田畑〜墓地〜里山〜奥山のグラデーションが見られます。肉魚以外は、みんなここから収穫できるという環境。
畑を熊が横切ることもあるらしい。
2014.08.22
長谷川浩さんが暮らす早稲谷。
著書「食べものとエネルギーの自産自消」を実践している、おだやかな集落です。
(写真&コメント:小野良昌)
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まもなく開催のvol.3では、小野さんと長谷川さんのクロストークがあります。
小野さんは、長谷川さんを始め、会津地方のたくさんの方々へのインタビューをもとにした映像作品を準備中です。
どうぞお楽しみに!
2014.08.17
東北生まれのアーティストと会津地方で活躍する実践者が、フィールドを越えて想像し、対話します。
アーティストによる会津地方リサーチの軌跡や、思考の深化を示す作品・映像が、北へ誘うでしょう。
広くて多様な会津地方を、ゆっくり体験しにお出かけ下さい。ご来場をお待ちしています。
会場:
東町蔵屋敷「会陽館」多目的スペース
(福島県喜多方市字東町4088番地1 元「ろくさい」の古民家)
入場無料(予約不要)
お問い合わせ:
NPO法人まちづくり喜多方 tel:0241-22-1026 (9:00~17:00 土日祝は休業)
2014.08.06
招聘作家である千葉奈穂子さんが、vol.3に向けて独自のリサーチを進めています。
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8/2 午後は、喜多方市役所まちづくり課の山中さんのご案内で、長床と蔵のさとを見学。地域の人々が代々守って来た長床。知る人ぞ知る長床の七不思議など興味深 いお話を沢山お教え戴きました。蔵のさと見学後は、山中さんと千葉さんで東北の隠れた歴史などについて語り合うような時間があったり・・・と、もはやリ サーチの域を越え、トークセッションのよう。
夕方は、陽に沈み行く河東町の八葉寺。
そして夜は喜多方へ戻り、諏訪神社のお祭りの2日目(最終日のフィナーレ)へ。闇夜に浮かぶ神社のぼんやりしたノスタルジックな明かり、山車を引く喜多方のお祭り男、お祭り女の威勢良い姿が、千葉さんのファインダーにはどのように写ったのか、とても楽しみです。
なお、本日(8/4)も千葉さんはリサーチに出ております。本日は喜多方市常世地区の古墳のリサーチです。
「わたしにとっての<北>とは」
「あなたにとっての<北>とは」
それぞれの精神の<北>の輪郭が少しずつ形を作り始めました。
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(本プロジェクトの活動をサポートする「はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト」スタッフによる、リサーチ同行取材記録です。)
2014.08.06
招聘作家である千葉奈穂子さんが、vol.3に向けて独自のリサーチを進めています。
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8/2は喜多方市の諏訪神社のお祭り1日目をリサーチ。
2日目の8/3午前中は、雄国の竹細工をリサーチ。雄国竹細工保存会の皆様から竹細工の歴史と今、そして、皆様がどのように地域に伝わる伝統の技を身に着け て来たのか、またその背景など、大変貴重なお話を聞かせていただきました。同行スタッフも実際に竹細工のかご作りに挑戦。教えて下さった森田さんは、まさ かの93歳。お若いです。90歳をこえているようには全く見えません。若くいられるのも、竹細工のおかげなんだそう。
急なお願いに快く応えて下さり、おもてなしして下さった雄国竹細工保存会のじいちゃん達。千葉さんの心にもきっと響く何かがあったはず、とスタッフは確かな手ごたえを感じました。
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(本プロジェクトの活動をサポートする「はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト」スタッフによる、リサーチ同行取材記録です。)