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6: 丸山芳子「森羅万象というあなた」/ MARUYAMA Yoshiko, “You, The Universal Creation”

 

撮影:アマンダ・ビルバリ

撮影:アマンダ・ビルバリ

撮影:丸山常生

撮影:丸山常生

うっそうとした森を背景に建つかつての中学校校舎では、教室と廊下の窓をとおして、ここが生き物のワイルドな気配に包まれているのがわかります。この作品は、人間が人間以外のあらゆる存在と向き合い、もっと理解し融和しようとする意思表示です。その存在は、動植物に限らず、地霊や自然の神様や天体も含み、大らかにこちらを向きながら、校舎の外壁を越えて外界とつながり、現実の森羅万象を作品に招き入れています。

 

撮影:丸山芳子

撮影:丸山芳子

撮影:半沢政人

撮影:半沢政人

撮影:大和田優

撮影:大和田優

 

 

7: 石倉敏明 人類学講演「宇宙論とフードスケープ」/ ISHIKURA Toshiaki, Lecture of Anthropology

 

撮影:丸山芳子

撮影:丸山芳子

撮影:丸山芳子

撮影:丸山芳子

地域の食文化は、その土地に暮らす人間が目の前に広がる田畑や里山や海の景色を食べること。つまり、私たちの内蔵の延長としてその風土があり、食べることは人間の身体と地域の生態的な宇宙をつないでいる。
プログラム盛りだくさんの長い一日を最後までお付き合い下さった方々は、西会津の味を思い出しつつ、〆の講演を堪能しました。

アーティスト達は、西会津での体験と感応を2週間後のvol.7 東京展の作品に反映させます。

3: アマンダ・ビルバリ / Amanda BILLBERG,   “Silver Falling”
4: 高島正志  / 
TAKASHIMA Masashi,   “Music And Poetry For Sound Memories”

公演と展示会場の2階の元教室は、窓を取り払うと廊下からも見えます。 ビルバリの公演は、スウェーデンの雪原で倒れる映像からスタートし、ここ芸術村の会場でも激しいFalling(転落・崩壊)を繰り返しました。
会津地方で採取した音から作った高島のサウンドは、公開時間の前半にこの長い廊下全体に流され、ビルバリの表現にも挿入されました。

音響調整:加藤英二、撮影:丸山芳子

音響調整:加藤英二、撮影:丸山芳子

映像のダンス:アマンダ・ビルバリ、サウンド:ケネス・コシモ / 撮影:アマンダ・ビルバリ

映像のダンス:アマンダ・ビルバリ、サウンド:ケネス・コシモ / 撮影:アマンダ・ビルバリ

撮影:丸山芳子

撮影:丸山芳子

撮影:丸山芳子

撮影:丸山芳子

撮影:丸山芳子

撮影:丸山芳子

撮影:大和田優

撮影:大和田優

 

5: 丸山常生「『そこにいる』ということ」/ MARUYAMA Tokio

ビルバリのダンスから丸山のパフォーマンスへは自然に移行します。ビルバリの髪についたアルミ片をつまんだ丸山が紙で塞いだ教室に入り、ビルバリは中から聴こえる床のきしみ音に反応し、廊下で身振りをします。

撮影:丸山芳子

撮影:丸山芳子

撮影:丸山芳子

撮影:丸山芳子

撮影:丸山芳子

撮影:丸山芳子

撮影:大和田優

撮影:大和田優

撮影:大和田優

撮影:大和田優

 

(展示・講演は次のページへ)

 

撮影:アマンダ・ビルバリ撮影:アマンダ・ビルバリ

2017年の「精神の〈北〉へ」vol.6は、会津地方北西部山間地域の西会津町での滞在活動を経て、5月27日の公開イベントを開催しました。
会場の西会津国際芸術村の玄関には、当日のプログラム。

 

撮影:丸山常生

撮影:丸山常生

撮影:丸山常生
撮影:丸山常生

1: ドキュメンタリー「サーミ・ニエイダ・ヨイク」上映 / Documentary of Sami

監督:リセロッツ・ヴァイステッツ
この上映を共催するスノーコレクティブ代表の橋本晴子さんによる解説を交えて紹介。

「精神の〈北〉へ」プロジェクトは、世界の北方の人と向き合うことで東北人とは何かを探ろうと、これまでにも北欧の先住民族サーミを知るレクチャーなどを開催しています。(詳細は記録集をご参照ください)今回は、サーミである女性監督の自分を見つめる旅のドキュメンタリー上映です。
午後2時から8時まで、上映/試食/公演と展示/講演 の長い一日ですが、最初の催しからたくさんのお客様が、東京を含めた遠方からも。ありがたいです。

 

撮影:大和田優
撮影:大和田優

 2: 西会津の味 試食会 / Taste the local dishes 

料理人:
佐藤ミヨ子さん(みちのく山菜の宿 茶屋)料理5品
小野木麗子さん(ブックカフェ石竹花)スウィーツ2品

上映会から公演へ。催しの区切りに西会津の地元料理を味わっていただき、8時まで続く開催にそなえて腹ごしらえ。最後の石倉敏明 講演「宇宙論とフードスケープ」の地域食の話とも共振しています。

(公演は次のページへ)

 

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(English is following)

 

 アートプロジェクト「精神の〈北〉へ」は、東日本大震災の被害を受けた東北地方の再生を期して、2013年から福島県において開始しました。人々の真の再生のためには、東北が本来内包していた豊かな精神性を再認識し、それを回復することが必要でしょう。

 その精神性とは、例えば、かつて蝦夷(えみし)と呼ばれた東北の先住民の精神に宿り、鹿踊りや奥州平泉の中尊寺建立供養願文に込められた鎮魂の祈りや、宮沢賢治の世界観にも通底する、「眼に見えない聖なるものへの畏敬」「森羅万象への分け隔てのない眼差し」「動物や森や宇宙とも融和する原初性」が感じられるものです。

 それは、東北のみならず、アイヌ民族や世界の北方民族、さらには地域に限らず、人々の内にあり、私たちはそれを「北方的精神」と呼んでみます。

「精神の〈北〉へ」は、各人にとっての「北方的精神」とは何かを探り、世界的な視野でその共振を図ろうとするプロジェクトです。アーティストや様々な分野の研究者による、知的・感性的な交流と融合を実践し、民族やフィールドの違いを越えて、新たな北方論を紡いでいきます。

 今年の開催では、日本と北欧のアーティストや研究者が、福島野滞在活を経て、それを東京での表現に反映させます。東北と東京、日本と北欧という対比的な土地と環境を認識し、滞在地域の人々を含めた参加者同士の理解を深める体験から、表現が生み出されます。

 ひとつの展示空間に集う多様なジャンルの表現からは、自然発生的にコラボレーションが生まれるでしょう。その場が互いの差異を越えた共振で満たされ、東北や北欧の森のように観客を包むとき、それは分断化され不寛容が強まりつつある現代社会に対する、ささやかな変革の試みとなるでしょう。

 

 

展覧会 精神の〈北〉へ  – かすかな共振をとらえて –
(第6回都美セレクション)

会期:2017年6月9日~18日 9:30-17:30(金曜日は20:00まで。入室は閉室の30分前まで。)
会場:東京都美術館 ギャラリーA(東京都台東区上野公園8-36)
tel:03-3823-6921(代表)
http://www.tobikan.jp
入場無料・予約不要

■参加者:

アマンダ・ビルバリ Amanda Billberg/ダンス(スウェーデン)
ヴィグディス・ハウグトゥロ Vigdis Hougtrø/絵画(ノルウェイ)
ヘレナ・ユンティラ Helena Junttila/絵画(フィンランド)
石倉敏明 ISHIKURA Toshiaki/人類学
高島正志 TAKASHIMA Masashi/音楽
田附勝 TASTUKI Masaru/写真
千葉奈穂子 CHIBA Naoko/写真
丸山常生 MARUYAMA Tokio/インスタレーション・パフォーマンス
丸山芳子 MARUYAMA Yoshiko/インスタレーション・絵画

■イベントスケジュール

【講演】石倉敏明「東北に生きる造形思考」6/10(土)14:00~16:00

【公演】アマンダ・ビルバリ(ダンス)と丸山常生(アートパフォーマンス)による展示作品・音楽とのコラボレーション
part.1・・・6/11(日)14:00~15:30
part.2・・・6/16(金)17:30~19:00
part.3・・・6/17(土)14:00~15:30

【プロジェクト紹介・アーティストトーク】6/18(日)14:00~15:30

■交通案内

JR「上野駅」公園口より徒歩7分
東京メトロ銀座線・日比谷線「上野駅」7番出口より徒歩10分
京成電鉄「京成上野駅」より徒歩10分
駐車場はありません。

■お問い合わせ

info@spirit-of-north.net
詳細の更新は、以下のフェイスブックページをご参照下さい。
https://www.facebook.com/SeishinNoKitae/

 

 

主催:精神の〈北〉へ 実行委員会
共催:東京都美術館
助成:公益財団法人朝日新聞文化財団、スカンジナビア・ニッポン ササカワ財団、The Swedish Arts Grants Committeé、Frame Contemporary Art Finland
後援:スウェーデン大使館
協力:西会津国際芸術村、フィンランドセンター(フィンランド大使館)、中野未亜、Su Grierson、studio mar、山川亜古、大野徹人、横手ありさ、Joachim Badenhorst、大岡真一郎、他

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Spirit of “North:” Sensing Faint Resonances

  The art project Spirit of ‘North’ began in Fukushima prefecture in 2013, with the aim of assisting in the regeneration the Tohoku region through engagement with its culture. This whole area and society had been so badly damaged by the Great East Japan Earthquake in 2011. The rich spirit that inherently existed in the people of this region, as well as the buildings of the cities and towns, needed to be rediscovered and regenerated.

  This project seeks to rediscover the spirit of the indigenous people of Tohoku. Through looking at the heritage of the region which might include such items as the ancients who were once called Emishi, the Deer Dance and the Dedication Pledge for the Chusonji temple of Hiraizumi city, or the views underlying the fairy stories of MIYAZAWA Kenji. Those represent the concepts such as “awe to the invisible holiness”,  “equality to all existence in the universe” and “the primordial nature where humans coexist with animals, forests, and cosmos”.

  This spirit of the North embraces all of these concepts which lie within the people of Tohoku, as well as Ainu and other northern people of the world, and furthermore in all people everywhere.

  In this project, each participant will seek their own respective spirit of the North and try to find the resonance in a global perspective. Artists and specialists in various domains will make exchanges and interactions with their knowledge and sensibilities to weave new Northern theories that surmount ethnic groups and fields of interest.

  This year, Artists and researchers of Northern Europe and Japan undertake ongoing research and creative activities during their stay in Fukushima and Tokyo. They will create their work through perceiving the contrast between Tohoku and Tokyo, or Japan and Northern Europe relating to the locality and environment they are in, and by gaining deep understanding among the participants of the project as well as the  people in the residency area.

  In the exhibition space, the expressions of their various genre will come together and the collaborative effect will arise spontaneously. By bringing together their different approaches, the audience will be lead to see this as a way of change for today’s society which is becoming more divided and intolerant.

 

<Group Show of Contemporary Artists 2017 / Spirit of “North:” Sensing Faint Resonances>

exhibition: 9 – 18 June
venue:    Tokyo Metropolitan Art Museum, Gallery A
 (address: 8-36 Ueno-Park Taito-ku, Tokyo)
tel:03-3823-6921
http://www.tobikan.jp

artist:
Amanda BILLBERG/ dance (Sweden)
Vigdis HAUGTRØ/ Installation, painting(Norway)
Helena JUNTTILA/ painting (Finland)
MARUYAMA Yoshiko/ Installation, painting
CHIBA Naoko/ photograph
MARUYAMA Tokio/ Installation, performance
TATSUKI Masaru/ photograph
TAKASHIMA Masashi/ Sound
scholar:
ISHIKURA Toshiaki/ anthropology

event:
-lecture: ISHIKURA Toshiaki -10, June,14:00~16:00

-Amanda BILLBERG (dance) and MARUYAMA Tokio (performance) collaborate with art and sound:
11, June, 14:00~15:30
16, June, 17:30~19:00
17 June, 14:00~15:30

-Introduction about the project and Artist talk: 18, June, 14:00~15:30

Organiser: Spirit of “North” Executive Committee, Tokyo Metropolitan Art Museum
Sponsors and Cooperations: The Asahi Shimbun Foundation, The ScandinaviaJapan Sasakawa Foundation, The Swedish Arts Grants Committeé, Frame Contemporary Art Finland, The Finnish Institute in Japan (Embassy of Finland in Tokyo),Embassy of Japan in Sweden, Nishiaizu International Art Village, Nakano Mia, Su Grierson, studio mar, Yamakawa Ako, Ohno Tetsuhito, Yokote Arisa, Joachim Badenhorst, Ohoka Shinichiro, etc.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

西会津国際芸術村

西会津国際芸術村

今年の最初の活動は、福島県会津地方の西会津国際芸術村 (西会津町)での滞在活動です。
滞在の最後の5月27日、木造の旧中学校校舎は、アート・音楽・ダンス・アートパフォーマンスのコラボレーションと、人類学の講演の場になります。

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参加作家

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精神の〈北〉へ –かすかな共振をとらえて–

「精神の〈北〉へ」は、東日本大震災の被害を受けた東北地方の再生を期して、2012年度から福島県において開始しました。人々の真の再生のためには、東北が本来内包していた豊かな精神性を再認識し、それを回復することが必要でしょう。
その精神性とは、例えば、かつて蝦夷(えみし)と呼ばれた東北の先住民の精神に宿り、鹿踊りや奥州平泉の中尊寺建立供養願文に込められた鎮魂の祈りや、宮沢賢治の世界観にも通底する、「眼に見えない聖なるものへの畏敬」「森羅万象への分け隔てのない眼差し」「動物や森や宇宙とも融和する原初性」が感じられるものです。
それは、東北のみならず、アイヌ民族や世界の北方民族、さらには地域に限らず、人々の内にある「北方的精神」と呼べるでしょう。「精神の〈北〉へ」は、各人にとっての「北方的精神」とは何かを探り、世界的な視野でその共振を図ろうとするプロジェクトです。アーティストや様々な分野の研究者による、知的・感性的な交流と融合を実践し、民族やフィールドの違いを越えて、新たな北方論を紡いでいきます。

今回は、日本と北欧のアーティストや研究者が、福島と東京でのひとつながりの滞在活動を行ないます。東北と東京、日本と北欧という対比的な土地と環境を認識し、滞在地域の人々を含めた参加者同士の理解を深める体験から、表現が生み出されます。
ひとつの展示空間に集う多様なジャンルの表現からは、自然発生的にコラボレーションが生まれるでしょう。その場が互いの差異を越えた共振で満たされ、東北や北欧の森のように観客を包むとき、それは分断化され不寛容が強まりつつある現代社会に対する、ささやかな変革の試みとなるでしょう。

【vol.6:福島での滞在活動】

会津地方の山間地である西会津町に滞在。この地方にある精神性を読み解き、ここで感受し、コラボレーションを試みます。

2017年5月27日(土)14:00-20:00  西会津国際芸術村

(入場無料・予約不要)
福島県耶麻郡西会津町新郷大字笹川字上の原道上5752
tel&fax: 0241-47-3200
http://nishiaizu-artvillage.com/

♦♦ 14:00-16:00 北欧の先住民族サーミを知るドキュメンタリー上映  ♦♦

(共催:スノーコレクティブ)
題名:「サーミ・ニエイダ・ヨイク」
監督:リセロッツ・ヴァイステッツ
旅は多くの眠れる魂から思慕を呼び起こした・・・
スウェーデンの首都ストックホルムに暮らすリセロッツは、サーミである母から何も受け継いでいない自らのルーツを探るため、サーミの地に通い始める。自分たちは何者なのかを見出すために。
それは東北人にとっても興味深い旅のように思える。

♦♦ 17:00-20:00 展示・公演・講演  

アマンダ・ビルバリ/丸山芳子/高島正志/丸山常生/石倉敏明

・アート+ダンス+パフォーマンス+サウンドのコラボレーション
・当プロジェクトの紹介
・人類学の講演とディスカッション

 

【vol.7:東京での展覧会】

福島滞在の体験を反映させた表現が、広いひとつの空間での共振し、このプロジェクトの世界観を表します。

2017年6月9日~18日 9:30-17:30  東京都美術館 ギャラリーA

(金曜日は20:00まで・入場無料・予約不要)
東京都台東区上野公園8-36
tel:03-3823-6921(代表)

http://www.tobikan.jp/exhibition/2017_groupshow.html

 

展覧会:精神の〈北〉へ – かすかな共振をとらえて - (第6回都美セレクション)

石倉敏明/高島正志/田附勝/千葉奈穂子/丸山常生/丸山芳子/アマンダ・ビルバリ/ヴィグディス・ハウグトゥロ/ヘレナ・ユンティラ

公演:ヴィジュアルアート・サウンドアートとコラボレートする身体表現
講演:石倉敏明「東北に生きる造形思考」(仮題)

イベントスケジュール(予定)
6/10(土)14:00~16:00:講演 石倉敏明
6/11(日)14:00~15:30:公演 ダンスとパフォーマンス(ヴィジュアルアート・音楽とのコラボレーション)
6/16(金)17:30~19:00:公演 同上(内容は異なります)
6/17(土)14:00~15:30:公演 同上(内容は異なります)
6/18(日)14:00~15:30:プロジェクト紹介・アーティストトーク

 

お問い合わせ:info@spirit-of-north.net

 

 

表紙とvol.5の活動紹介ページ

表紙とvol.5の活動紹介ページ

表と裏表紙(スコットランドの北海油田プラットホームの光景)

表と裏表紙(スコットランドの北海油田プラットホームの光景)

2013年のvol.1の活動をまとめた1冊目に続き、2014年のvol.2から昨年のvol.5までの4回の開催をまとめたアーカイブです。
滞在活動や展覧会の作品、多様な分野の専門家によるシンポジウム講演内容も含まれ、関わった人にとっての、精神的ディメンションの〈北〉のイメージが盛り込まれています。
多くの方に見ていただきたく、この活動への応援としても、お求めいただければ幸いです。

This book is the archive about Spirit of “North” vol.2 2014~vol.5 2015, introducing artworks, activities in Fukushima, lectures in the symposiums and discussions.

<主な内容>
巻頭文:
原田光(前 岩手県立美術館長)
「未聞未知、未開の方へ」

シンポジウム講演:
鶴岡真弓(多摩美術大学教授・芸術人類学研究所所長・美術文明史家・ケルト文化芸術研究家)
「ケルト文化と北方の生命観 – 動植物信仰でつながるユーロ=アジア世界 -」
藤浩志(美術家・十和田市現代美術館副館長 当時)
「北はどこにある」
田附勝(写真家)
「北に分け入り、北を撮る」
赤坂憲雄(福島県立博物館長)フロアセッション司会
山内宏泰(リアス・アーク美術館学芸係長)
「NE blood 21」
山内明美(大正大学准教授)
「北を想い、北に暮らす」

アーティストとの異分野クロストーク:
長谷川浩(有機農業)
山中雄志(歴史考古)
菅家博昭(地域学研究)

アーティストの作品や滞在活動紹介:
○東北生まれ・ゆかりの作家
吉岡まさみ/小林花子/佐立るり子/小野良昌/千葉奈穂子/丸山芳子
○フィンランド人 作家と研究者
ヘレナ ユンティラ/アンッティ ユロネン/カイサ ケラター

A4サイズ、フルカラー44ページ。700円(送料別)
ご希望の方は「コンタクト」ページからお申し込み下さい。

志津倉山トレッキング

志津倉山トレッキング

東京展終了後、作家達5人はすぐに会津に移動し、10月11日から1ヶ月を越える会津地方滞在を続けながら、様々な実り多い活動をすることができました。この写真のように1歩1歩登って、すばらしい眺めの域に至ったのです。
三島町と喜多方市を滞在拠点に、作品制作をしつつ、昭和村、西会津町、会津若松市、そして福島県東岸にも向かい、飯舘村、南相馬市を訪ねました。多様な地域、たくさんの方々に出会った体験が、表現やそれぞれの記憶に刻まれ、作品となって、福島展(11/3~11/15)にて公開されました。
滞在中は、インターネット使用が困難だったため、情報発信は最小限のフェイスブックのみに限定せざるを得ず、このサイトでの広報ができなかったことをお詫び致します。

精神の〈北〉へ vol.2からvol.5までの活動を網羅する記録集を作成する予定です。
来春の発行予定です。どうぞお楽しみに!

The artists moved to Fukushima just after the exhibition in Tokyo, and stayed more than one month in Aizu area, the west of Fukushima prefecture. During the stay, artists visited various area in Fukushima and meet many people, it was fruitful experiences for their arts and memories.
The exhibition include some events were held on 3~15 November. Unfortunately the condition for internet was not good during the stay, sorry for no update here, except for facebook.

We are planning to publish [Spirit of “North vol.2-vol.5] in the Spring 2016.

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「精神の〈北〉へ」2015 は、“東京での紹介展”と、“福島での滞在活動&展覧会”の二部構成です。
フィンランドからアーティスト達が来日し、東北人とフィンランド人が向き合うひと月を越える交流活動が開始します。
ぜひ会場へお出かけ下さい。
詳細は「活動の記録」→「vol.4 & 5」へ

 

We introduce Spirit of “North” vol.4 in Tokyo.
It’s the exchange between Tohoku and Finland, this year.
At first, exhibition in Tokyo to introduce artists and this project, and then, one month activity and exhibition in Fukushima. Welcome!
The particular information: archives→ vol.4 & 5

Steps Gallery:    4-4-3 Ginza, Chuo-ku, Tokyo. tel: 03-6228-6195

 

 

山に雲が絡みついている?   古屋敷遺跡より

山に雲が絡みついているかのよう…   古屋敷遺跡より

今年度最初の「精神の<北>へ」実行委員会を開きました。
最大の収穫は、集う有志の方々の、共に前に進めようという意思を受けとれたこと。拙い代表の丸山を、さまざまな知恵と助言で支えてもらえて、感謝。
資金不足も含めて難問山積だけれど、仲間にすべてオープンにしていくことで解決策が生まれ、メンバーにとってのモチベーションも高めて行けると。実質的な実行委員会にぐっと近づけた喜びをかみしめます。

We had the meeting of Spirit of “North” Executive Committee and felt our cohesion against puzzles.

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みんなで知恵を絞る

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ヒグラシの音をBGMに眺める会津

「精神の<北>へ」2015 は、2013年のVol.1に続いて2回目の国際交流活動です。
10月から11月の約1ヶ月間、フィンランドからアーティストたちを招いての滞在活動のなかで、東北出身のアーティストや地域の人々、観客との間に、どのような共振が生まれるでしょうか?

フィンランドの人々と自然との関係は、北へ向かう程に親密に、精神性、神話性を増して行くそうです。とりわけ森や木との精神的な結びつきの深さは北欧のなかでも特別なものと言われ、Tree Peopleと呼ばれる彼らにとって、一番大切な寺院は森。それぞれが守護の木を持ち、人生の節目や精神の浄化のために、その木の傍らへ行きます。

来日するのは、まさにTree Peopleと言える3人、木の彫刻家アンッティ・ユロネン、画家のヘレナ・ユンティラ、生態学研究者のカイサ・ケラター。そして、彼らと活動を共にするのが、写真作家の千葉奈穂子(岩手県生まれ)、美術家の丸山芳子(福島県生まれ)。
今後、少しずつ紹介していきます。

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昨年に引き続き、冬はシンポジウムです。
東北、東北人の血、気質、精神について思いめぐらせながら・・・

2月1日(日)13:00〜15:30
大和川酒蔵北方風土館 ロマン室 
(詳細はブログを参照ください)

講師/
山内宏泰さん(リアス・アーク美術館学芸係長):「N.E.blood 21」
「N.E.blood 21」とは、東北・北海道在住の若手作家を紹介する企画シリーズとして、2002年より開始した展覧会のこと。

山内明美さん(大正大学特命准教授):「北を想い、北に暮らす」
稲作を通して見える東北地方の置かれた位置から、この国の近代を考察。東北のアイデンティティ、地域に元からある価値を、歴史の流れとともにひも解く。

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9月6日・7日、福島県喜多方市の古民家、会陽館にて開催しました。

東北生まれのアーティストが、この夏、会津地方において有機農業・歴史考古・地域学研究を実践する専門家にリサーチし、そのフィールドに分け入りました。その結果、見えてきたものとは・・・?
会場には、リサーチ体験から生まれた作品が並び、3組のクロストークでは、各専門家ならではの視野と、それぞれにとっての精神の〈北〉のイメージが立ち上がりました。

このトークセッションの内容は、今後、このサイトや来春発行する記録集にてご紹介する予定です。

写真はセッション終了後の6氏。左から小野良昌さん、菅家博昭さん、長谷川浩さん、千葉奈穂子さん、山中雄志さん、丸山芳子

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東北生まれのアーティストと会津地方で活躍する実践者が、フィールドを越えて想像し、対話します。
アーティストによる会津地方リサーチの軌跡や、思考の深化を示す作品・映像が、北へ誘うでしょう。
広くて多様な会津地方を、ゆっくり体験しにお出かけ下さい。ご来場をお待ちしています。

会場:
東町蔵屋敷「会陽館」多目的スペース
(福島県喜多方市字東町4088番地1 元「ろくさい」の古民家)

入場無料(予約不要)

お問い合わせ:
NPO法人まちづくり喜多方 tel:0241-22-1026 (9:00~17:00 土日祝は休業)

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vol.1 北欧アーティストとの滞在交流活動、vol.2 東北人アーティストの表現紹介、そして今回は対話でテーマに迫ります。

方位ではなく、特定の地域でもなく、あなたの意識に想い浮かぶ〈北〉とは?
多様なフィールドの人同士が想像し、語り合い、化学反応を起こそうとする試みです。

≫詳細はこちら

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